着物の種類

結城紬の妥当な買取り相場はいくら?高く売れるための条件とその特徴

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紬の中でも最高級品とされている結城紬は、かなりの高額買取が期待できる着物になります。

「実際いくらで売れるの?」と、おおよその相場を知りたい人も多いのではないでしょうか。

高く売れるとはいっても、結城紬の買取相場は業者によってバラバラです。

売る本人が、きちんと着物の価値を知っておかないと、とんでもない安値をつけられる可能性もあります。

この記事では、結城紬の買取相場と合わせて、価値の見分け方を紹介していきます。

結城紬とは?

結城紬は、おもに茨城県結城市や栃木県小山市で生産されている絹織物のことです。

大島紬・牛首紬とともに三大紬の一つとされていて、着物好きで知らない人はいないでしょう。

「丈夫さ・軽さ・暖かさ」を兼ね備えており、着心地の良さも人気の理由になっています。

熱狂的なファンを持つ結城紬ですが、現在では廃業する結城紬の織元が後をたたず、かなり希少な織物になりつつあります。

結城紬の産地である栃木県小山市でも、織元の減少について以下のように説明しています。

小山市の誇る伝統産業「結城紬」は、平成22年11月16日にユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、景気の低迷と着物離れにより需要の減退に歯止めがかからず、廃業する織元が後を絶たない状況です。

引用元: 総務省|栃木県小山市

生産数が大幅に減っている結城紬は、現在とても希少な存在になっており、中古市場でも高値で取引されています。

【大損注意】結城紬の買取相場は業者によって違う!

結城紬リサイクル買取画像
結城紬の査定額は、買い取ってもらう業者によって大きく差がでます。

SNSや口コミサイトで結城紬の買取額を調べると、以下のような衝撃的な結果になりました。

買取店 買取相場
着物専門の買取店 5千円〜30万円
リサイクルショップ 1円〜数万円

着物専門の買取店で売った人は、安くても数千円の値段が付いています。

その一方で、総合リサイクルショップで見積もりを依頼した人の口コミを見ると、「査定が1円だった…」という悲惨な声もありました。

ヤフー知恵袋でも以下のような意見が多く見られ、リサイクルショップの査定は期待できないことが分かります。



引用元: yahoo!知恵袋

数千円で売れるはずの着物が、タダ同然で買い取られてしまっては大損です。

とくに本場の結城紬ともなれば、数万円〜数十万円の査定になってもおかしくありません。

結城紬を売りたいのであれば、二束三文にしかならないリサイクルショップではなく、着物専門の買取店に依頼しましょう。

産地・ブランド・製法から価値を正しく判断し、妥当な査定額を提示してもらえます。

本場結城紬は30万円で売れる!?結城紬との見分け方は?


結城紬には大きく分けて2種類あり、それぞれで買取額にも違いがあります。

種類 買取額相場
本場結城紬 2万円〜30万円
その他の結城紬
(石毛結城紬・はたおり娘)
5千円〜3万円

2つの違いは、糸の作り方織り方にあります。

価値が高いとされているのは、糸づくりから織りまで職人が手作りで仕上げる本場結城紬です。

重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産に登録されており、数万円〜数十万円という高額買取が期待できます。

呉服屋
「三代着て味が出る」と言われている本場結城紬なら、多少着用感があっても査定が大きくマイナスになることもありません。

糸作りや織りが機械でおこなわれている結城紬は、本場と名乗ることができず比較的安価なため、買取相場は数千円〜数万円となります。

結城紬と本場結城紬には見分ける方法があるので、手元の着物がどちらなのか見てみましょう。

結城紬と本場結城紬は証紙で見分ける

本場結城紬と結城紬は、証紙の内容で見分けることができます。

細かな見分け方はいくつかありますが、赤文字で「結」と書かれた証紙があるなら、初心者でもパッと見で本場結城紬だと判断できます。

本場結城紬は「結マーク」の証紙がある

結マークをはじめとする次の証紙は「組合責任証」と呼ばれており、本場結城紬には必ず付いています。

  • 真綿手紬糸100%
  • 結マーク
  • 登録商標(糸をつむぐ婦人像)
  • 検査証(本場結城紬卸商共同組合)

組合責任証は、「本場結城紬卸商協同組合が品質を保証している」という意味をもつ証紙です。

そもそも本場結城紬とは、織元達が共同でつくった登録商標になります。

本場結城紬卸商共同組合(織元)

  • 縞屋
  • 井上商事株式会社
  • 奥順株式会社
  • 株式会社奥庄
  • 株式会社小倉商店
  • 株式会社河野商店
  • 佐藤栄太郎商店
  • 須関準一商店
  • 藤貫株式会社
  • 宮崎株式会社
  • 村九株式会社
  • 上記の織元によって品質が保証された結城紬にのみ、組合責任証と検査証の証紙が与えられます。

    検査証をもらうには、糸の種類や幅、長さ、打ち込み本数など16項目におよぶ厳しい検査に合格しなければなりません。

    手持ちの結城紬に「合格シール」「登録商標本場結城紬検査之証」がついている場合は、その内容も査定ポイントになります。

    「検査之証 合格」と大きく書かれた合格シールには、織り方の名称が記載されます。

    織り方の名称 織り方
    地機(じばた) 手でつむいだ真綿を手織機で織る
    高機(たかばた) 織り機をつかった製法

    重要無形文化財と指定されているのは、「地機」で作られた平織の本場結城紬だけです。

    一部が機械式になっている高機より、手作業で織られている地機のほうが手間がかかる分、買取額も高くなります。

    ただし高機で作られたものでも、縮織(ちぢみおり)で作られている場合は価値が上がります。

    本場結城紬といえば、昔は縮織で生産されているのが一般的でした。

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    平織が重要無形文化財に指定された1953年以降、縮織の結城紬は生産数が減ってしまい、今ではかなり希少になっています。

    手持ちの結城紬が、平織なのか縮織なのか見分けるコツは、合格シールに「ちぢみ」と書いているかどうかで判断できます。

    次の画像のように、合格の文字の上に「ちぢみ」と書いてあれば縮織で、何も記載がなければ平織ということになります。

    証紙の種類が多くて複雑に見えるかもしれませんが、初心者の人は「結マーク」だけ見ていただければいいでしょう。

    結マークの証紙があれば、本場結城紬だと判断できるので、数万円の買取価格を期待できます。

    赤文字が「結」ではなく「紬」と書かれているなら、本場結城紬ではないものになります。

    本場がつかない結城紬には「紬マーク」の証紙

    はたおり娘や石毛結城紬など、本場がつかない結城紬には、「紬」と赤字で書かれた証紙が付きます。

    本場結城紬と比べると買取額は低くなりますが、それでも着物としては高く売れる部類になります。

    とくに、はたおり娘などの結城紬は、本場結城紬と比べて新品でも軽くて柔らかいのが特徴です。

    着心地がよく、お洒落なデザインも多いので、需要があるという理由で高額買取されています。

    数千円〜数万円が買取相場なので、「本場結城紬じゃないんだ…」とガッカリする必要はありません。

    証紙がない場合は高く売れない?

    本場結城紬であっても、それ以外の結城紬であっても、証紙がない場合は残念ながら査定額が下がってしまいます。

    自分がもし結城紬を買う側だとしたら、やはり証紙があったほうが信頼できますよね。

    買取店側からしても、証紙があったほうが売れやすいので、どうしても査定評価に反映されてしまいます。

    とはいえ、着物専門の買取店に鑑定してもらえば、絣模様などの柄や風合いから結城紬であることは判断してもらえるでしょう。

    呉服屋
    少なくとも「1円」なんて驚くような査定額を出されることはないので、処分せずに一度見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。

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