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ピンキリ!大島紬の買取相場がいくらなのか見極めるためのポイント

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「大島紬って、いくらで売れる?」

大島紬の買取相場が知りたくて、情報を集めている人も多いのではないでしょうか。

大島紬と一言でいっても、買取相場は数百円〜十数万円とピンキリです。

手持ちの着物がいくらで売れるのかは、証紙の有無や、製法などによって違いがあり、正しく見極める必要があります。

今回は、「大島紬の買取相場」と「高く売れる大島紬の見分け方」を、分かりやすくまとめました。

大島紬の買取相場を見分ける3つのポイント


買取相場がピンキリな大島紬。

いくらで売れるか判断するためには、証紙や製造方法について知っておきましょう。

証紙の有無はもっとも査定に影響する

大島紬は、証紙が有るか無いかで、査定額に大きな差がでます。
    

買取相場
証紙付き 2,000円~100,000円
証紙なし 300円〜2,000円

証紙とは、簡単にいうと品質保証書のことです。

上記のような証紙は、大島紬の価値を判断するうえで、とても重要な役割があります。

大島紬を売りに出す予定があるなら、絶対に捨てないようにしましょう。

証紙がある場合は、その内容にも注目してください。

証紙の内容で価値がわかる

大島紬の証紙には、産地や職人名など、さまざまな情報が記載されています。

証紙に記載されている内容

  • 産地
  • 織元名
  • 製造者名
  • 染め方
  • 素材

産地や染め方などを読み解くと、だんだんと大島紬の価値が分かってきます。

後述でも詳しく説明がありますが、高く売れる大島紬には特徴があります。

「有名職人が染めている」「伝統技法が使われている」など情報は、査定のプラスポイントになります。

状態によっても値段に違いがある(シミの有無・反物など)

大島紬の買取価格は、状態の良し悪しによっても差があります。

「しつけ糸が付いている」「しみやシワがない」など、状態が良いものは高く売れる可能性大です。

仕立てていない反物なら、3万円〜10万円という高額査定も期待していいでしょう。

経年劣化は、もちろんマイナスポイントになりますが、サイズが小さいのも減点対象です。

とはいえ、希少価値の高い本場大島紬であれば、多少の経年劣化があっても高値で売れる可能性があります。

高く売れる大島紬には特徴があった


高く売れる大島紬には、いくつか特徴があります。

証紙や状態が大事なことは紹介しましたが、ここからは更にくわしく価値の見分け方を説明します。

証紙が手元にある人は、まずは伝統マークがないか見てみましょう。

伝統証紙は手織りの証

伝統証紙付きの大島紬は、高額査定が期待できます。

伝統証紙は、「伝統的な技法が守られている」と、経済産業省によって認められたものだけが表示することができます。

東北経済産業局でも、伝統証紙の重要性について以下のように述べています。

伝産協会が実施している伝統的工芸品統一表示事業は統一された「伝統証紙」を貼付することにより、消費者が伝統的工芸品を安心して購入できるマークであり、職人にとっては、「伝統を誇る手作りの証」です。

引用元: 東北経済産業局

世界中で人気のある大島紬は、韓国産や中国産のコピー品が出回っていた時代がありました。

機械で大量生産されたコピー品と本物を差別するため、手織りで作られた大島紬には、伝統証紙が付けられるようになりました。

伝統証紙は、希少価値がとても高い「本場奄美大島紬」にも必ず付いています。

本場奄美大島紬は別格!

大島紬には、大きく分けて3つの産地があります。

  • 鹿児島県奄美大島
  • 鹿児島市周辺
  • 宮城県都城市

上記の中でもっとも価値が高いのは、奄美大島で作られた「本場奄美大島紬」になります。

本場奄美大島紬には、「地球マーク」と「本場奄美大島の刺繍」、「伝統証紙」が必ずついています。

本場奄美大島紬は、日本最古の染織織物であり、世界三大織物の一つとされています。

本場大島紬織物協同組合では、大島紬の歴史ついて以下のように説明しています。

本場大島紬の起源は1300年以前に遡り、わが国における最も古い染織織物と言われて
います。繊細で独特な絣模様と、しなやかで軽く、しわにもなりにくいなどすぐれた面を
多くもっています。

引用元: 本場大島紬織物協同組合

伝統技法を守り続けている大島紬は、生産工程が60以上もあり、完成までには1年もの時間を費やします。

染めや織りなどの工程を、それぞれの職人が手がけるため、本場大島紬には作家物はありません。

職人技の集大成とも言える本場大島紬は、希少価値が高く、買取査定も別格になります。

有名職人が携わった大島紬は高額買取


本場大島紬に作家物はありませんが、工程の一部を有名職人が手がけたものは、価値が高くなります。

とくに人気が高いのが、藤都喜ヱ門さんや恵積五郎さんが染めに携わった紬です。

名入り証紙やブランド証紙があれば、数万円の買取査定が期待できます。

藤都喜ヱ門(ふじ ときえもん)

買取相場 10,000円〜100,000円

藤都喜ヱ門は、本場大島紬のもっとも有名な染色家です。

都喜ヱ門ブランドと聞けば、ピンとくる人もいるのではないでしょうか。

都喜ヱ門ブランドの大島紬は、需要が多いため、高額買取が期待できます。

恵積五郎(めぐみ せきごろう)

買取相場 10,000円〜100,000円

恵積五郎は、藤都喜ヱ門と同じく有名な、本場大島紬の染織家です。

白泥染の第一人者であり、まるでアートのような染め付けから、国内だけでなく海外の着物コレクターにも人気があります

市場になかなか出回らないため、希少価値が高く、着物不況と言われている現在でも高値で取引されています。

天然染料で染めた紬は高く売れる


大島紬は、染色技法によっても価値に違いがあります

科学染料を使ったものよりも、泥や植物などの天然染料で染められた紬のほうが高価になります。

泥染め

泥染の大島紬は、こっくりとした味のある色合いが特徴。

渋さと上品さを兼ね備えており、男女問わず人気のある品物になります。

泥染の大島紬には、「古代染色・純泥染め」の証紙が付きます。

正藍染め

植物藍だけで染めた正藍大島紬は、とくに女性に人気があります。

どんな帯とも相性が良く、おしゃれに着こなせるのが人気の理由の一つです。

正藍の大島紬には、「古代染色純植物染め」の証紙が付きます。

草木染め

草木染めは、フクギやマングローブなどの植物色素で、紬を染める技法です。

使用する植物によって緑や赤、黄色など、さまざまな色味が出せるため、明るい印象に染め上げることができます。

草木染大島紬には、「古代染色・純植物染め」の証紙が付きます。

柄の細かい7〜12マルキの大島紬


大島紬は、マルキ数が大きいほど、価値も高くなります。

マルキとは?

マルキとは、簡単にいうと模様をつけるタテ糸の単位です。
5マルキ、7マルキ、9マルキ、12マルキの4段階に分けられます。

糸が多いほど繊細な柄を表現できるため、マルキ数が大きいほうが価値も高いとされています。

一般的に好まれるのは7マルキ以上ですが、パッと見ただけでマルキ数を判断するのは、着物好きでも難しいでしょう。

大島紬の鑑定が難しいのは、マルキ数の測り方など、ほかの着物とは違った査定技術が必要なことが理由の一つです。

近所のリサイクルショップに持ち込んでも、正しい鑑定は期待できません。

呉服屋
大島紬のような価値のある着物は、着物専門の鑑定士に見てもらうのが堅実だと言えるでしょう。

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